“「ブラックコーヒーとミルク入りのコーヒーでは、どうもミルク入りの方が冷めにくいように思うのだが、君、どう思うね」 「いや先生、それは気のせいでしょう」 「そうかなぁ。一丁調べてみるか」 ということで、研究が始まる。その様子を論文はあますことなく伝えているのである。 まずは、同じ温度、同じ量のブラックコーヒーとミルク入りコーヒーを同じカップに入れて用意し、同じ環境下に置いて温度変化を測定する。この結果、ブラックコーヒーの方が冷めやすいことが証明されるのである。ところで、それはなぜなのか。まず教授が思いついたのは、「ブラックコーヒーは黒いから、ミルクを入れて白っぽくなったコーヒーより放射熱量が大きい」という仮説である。早速その熱放射の差を産出し、どれくらい温度低下の速度が変わるかをシミュレーションしてみるのだが、結果はシロ。その影響はあるが微弱で、実験で示されたような「冷め方の差」には遠く及ばなかった。 そこで研究は一頓挫する。仮説立てからやり直し、試行錯誤を繰り返す。そのうちに、やっと結論が見えてきた。コーヒーの蒸発量に差があったのだ。液体が蒸発する際には、気化熱分の熱エネルギーが液体から奪われる。つまり、蒸発が多ければ多いほど冷めやすいということになる。では、その差はどうして生まれたのか。その原因ももちろん論文では検証されている。ミルクに含まれる乳脂肪分に秘密があったのだ。その脂肪分がコーヒーの液面を覆い、その蒸発を抑制していたのである。”
— 中国人が日本で買い漁っているもの - 産業動向 - Tech-On! (via fyfyfy) (via petapeta)
